健康日本21に謳われた医薬品の役割と水痘症状の予防

健康日本21は厚生労働省が2000年に始めた、国民的な健康づくり運動です。2013年からは第2次健康日本21が実施されており、生活習慣病の予防や健康寿命の延伸が目標として掲げられています。
病気の予防には一次予防・二次予防・三次予防があります。一次予防は病気にかからないようにすること、二次予防は病気を早期発見・早期治療すること、三次予防は重い病気から社会復帰を目指すことです。健康日本21では一次予防を特に重視しています。そのために生活習慣を改善し、塩分や脂肪の摂取量を適正に保つこと、タバコやアルコールの害を抑えることなどが盛り込まれています。またマスメディアや企業、NPOや地域など、さまざまな団体が健康づくりに果たすべき役割についても述べられています。日本に約1万社ある医薬品や医療機器のメーカーは、健康づくりに直接かかわっています。治療効果が高く副作用の少ない医薬品を開発するだけでなく、詳細な情報開示により、国民が正しい医薬品を選択できるよう努力する必要があります。
一次予防には予防接種の実施も含まれます。2014年10月1日から、それまでは任意接種だった水痘ワクチンが、無料で定期接種を受けられるようになりました。水痘症状を呈する病気には水痘や帯状疱疹があり、いずれも同じウイルスが原因です。治療には抗ウイルス剤などの医薬品を使用しますが、水痘症状は伝染力が非常に強いため、ワクチンで予防するのが一番の対策となります。なお水痘ウイルスは水ぶくれに触らなくても、患者と同じ部屋にいるだけで、空気を通して感染することもあります。水痘症状が出ている人は、むやみに出歩かず治療に専念することが重要です。